私とインドの365日

2010年からインド・バンガロールにある大学に留学し、2013年に卒業。

IMG_1343

↑インドのメトロの中で撮影した一枚。本文とまったく関係ないけど、インド女子&インド服は本当にかわゆすということで。

ーーー

随分と更新が止まってしまいましたが、ちゃんと生きてます。その久しぶりな更新ではありますが、今日はタイトルの通り「インドのIT業界とベンチャーのお話」を書こうかと。何と誰得な内容ではありますが、最近ちょこちょこ聞かれることが多いのです(あと「ブログにまとめて」と何人かに頼まれたので…)。以前少人数用の勉強会などで作った資料などを元にブログにも残しておきたいと思います。以下、超長文ですのでお気をつけて。


■携帯&インターネット市場環境概要
50


■各種インターネットビジネスのマーケットリーダー 

・総合ポータル
 …rediff・Yahoo! India・in.com・MSN India

・お見合い・出会い系

・式場などの結婚関連情報
 …BollywoodShaadisSayShaadi

・検索
 …Google・JustDial・Bing

・ブログ(ミニブログ含む)
 …Blogger・Twitter・Tumblr

・クリケット
 …cricinfo 

・ショッピング
 ┗BtoB
  …indiamart
 ┗総合系Eコマース
  …FlipkartSnapdealShopcluesinfibeamhomeshop18・eBay.in・Amazon.in
 ┗ジャンル別Eコマース
  …Myntra(アパレル)・Jabong(アパレル)・yebhi(アパレル)・Zivame(下着)・BlueStone(宝石)・babyoye(ベイビー・子供用品)・firstcry(ベイビー・子供用品)・fashionandyou(会員制ファミリーセール)・healthkart(健康関連)・lenskart(メガネ)・indiangiftsportal(ギフト)・fabfurnish(家具)・pepperfry(家具)

・長距離バス予約
 …Redbus

・ニュースサイト
 …NDTVhindustantimesindiatimesTHE HINDU

・仕事探し
 …naukrimonstershinetimesjobs

・旅行(ホテル・航空券予約など)

・地域情報掲示板
 …OlxQuikrSulekha

・音楽
 …SaavnGaanadhingana

・映画・スポーツチケット予約

・タクシー配車&レンタカー
 …OlaCabsMERUtaxiforsureSAVAARI

・鉄道チケット
 …IRCTC

・ゲーム

・レストランレビュー・検索

・リチャージ
 …paytmfreecharge

・ペイメント
 …CCAvenueEBSPayU

・不動産売買・賃貸

・オフィス用品
 …OfficeYes

・カスタマイズプリント
 …Printvenuezoomin

・携帯向けアドネットワーク
 …InMobi

・価格比較&レビュー
 …junglee(総合)・MySmartPrice(総合)・policybazaar(保険・カードなど)

・オンラインスーパー
 …ZOPNOW(バンガロール)・BigBasket(バンガロール・ハイデラバード・ムンバイ)・AaramShop(デリーNCR)

・モバイルPOS(インド版Square)
 …Ezetapmswipe


■PCインターネット環境
・インターネット契約世帯数:2900万世帯(うち1500万世帯がブロードバンド)
・ブロードバンドの契約が180万件増加する間に、携帯電話の契約者は1億1300万件増加した(2011年1月1日~2011年9月1日の期間内の統計結果による)。


■モバイルインターネット環境
・2億5000万のインターネットにつながる携帯電話のうち、2500万の携帯電話がアクティブにインターネットに接続している。
・3G通信ユーザー数:600万人(普及率:全人口の約0.5%)
・インターネットユーザーの41%が携帯でしかアクセスしない。
 …YouTubeユーザーの25%が携帯からのアクセス
 …Google検索を使うユーザーの40%が携帯からのアクセス
・2015年までに約50%のインターネットユーザーが携帯「だけ」でしかアクセスしなくなる。


■インターネットユーザーの利用傾向
・インターネット人口の79%が毎日インターネットにアクセスする。
・ネットユーザーの72%が都市部に住んでいる。
・ネットユーザーの40%が女性、60%が男性。
・ネットユーザーの33%が15〜24歳(ネットユーザーの75%が35歳以下)。
・インドのネットユーザーの73%がオンライン動画を利用。
・インドのネットユーザーの41%がオンラインゲームを利用。


■スマートフォンのマーケットシェア(OS別)
20


■スマートフォンのマーケットシェア(ブランド別)
56


■スマートフォン市場とユーザーの利用動向
・スマートフォンユーザーの36%が18〜29歳の年齢層。
・スマートフォン市場ではSAMSUNGが強いが、MICROMAX、KARBONN、およびSPICE(いずれもANDROIDのOEMを提供している)などといった国内メーカーも、年間で200%〜500%の成長を達成。
・スマートフォン市場は,2013年の2,780万台から,2017年は1億5,680万台と5年間で5.6倍になると予想されている。
・スマートフォンユーザーの77%が携帯で音楽を聴き、33%がゲームをし、32%がニュースサイトを定期的に読む。スマートフォンユーザーの68%がオンライン購入を経験している(アプリや電子書籍などの電子コンテンツを含む)。


■タブレットのマーケットシェア(OS別)
51


■タブレットのマーケットシェア(ブランド別)
05


■インド独自のサービスモデル(※他にもほんとうは沢山あるのだけど3つだけ紹介!) 

12

Justdial
 …Justdialは地域情報のサーチエンジンである。携帯電話の通話やSMSを利用することによって、Justdialのコールセンターに繋がり、インターネットなしに、情報を得ることができる(インターネット普及率の低さを背景に、その便利さで広まったと考えられる)

Zipdial
 …企業はzipdialから指定された特定の番号をWebや紙面の広告に貼り付ける。それを見たユーザーはその番号にmiscall(ワン切り)をし、必要な情報やクーポンをSMSで自動で得ることができる。企業は潜在顧客の番号を得ることができる。

flipkart
 …本・電化製品・服・音楽などの総合Eコマースサイト。Cash-on-delivery(代引き)の手数料が格安で、さらに500ルピー(約800円)以上購入すれば手数料はタダに(クレッジットカードが普及していないため)。また、他社の宅配会社を利用せず、自社でバイクの宅配員を大量に雇用し、スムーズな配送を徹底している。1アイテムあたり90ルピー(約150円)支払うと当日配達を保障してくる。


■インドのベンチャーのトレンド(1)
・スタートアップの設立所在地はバンガロールが最多。
 
19


■インドのベンチャーのトレンド(2)
・33%がEコマース関連事業。
 
57


■インドのEコマース市場とユーザーの利用動向

・Eコマース市場規模 
 …2012年 7億2000万ドル (小売業全体:5000億ドル)
 …2015年度予測 106億ドル
・Eコマース市場シェア
 …耐久消費財が34%、服&アクセサリーが30%、本が15%
・ネット上での商取引の約6割以上がCOD(代引き)。
・オンライン購買人口:約1000万人
 …うち約30%が携帯電話からの購入を経験。


■インドの各ソーシャルメディアユーザー数

59


■携帯通信キャリアのシェア

08


■日系企業の インドIT企業への投資状況

・2011年ディーツーコミュニケーションズ社は、モバイル広告商品の開発・販売を行うAffle社へ約1000万ドルを出資。

・2011年ソフトバンク社は携帯向け広告ネットワークを事業とするInMobi社に約154億円の分割出資を発表。

・2011年ソフトバンク社は、インド最大の携帯電話事業者であるBharti Airtelを擁するBhartiグループと、合弁会社Bharti Softbank Holdings Pte. Ltd(BSB)を設立。これまでに携帯ロケーションサービス「hoppr」を手がけるY2CFに出資したり、メッセージングアプリ「hike」や複数のAndroid端末向けゲームの開発と展開を行っている。また2012年には、BSBはソフトバンクグループのグループ会社であるヤフージャパンと提携し、インド市場におけるモバイルインターネット・ポータルの展開を発表。合弁会社であるビー・エス・ワイ(BSY Pte. Ltd.)を設立した。
 
・2011年と2013年にネットプライスドットコム社はShopClues社にインド国内VC2社と共に約4億円と約10億の出資。

・2013年シーエーシー社はAccel Frontline社(ボンベイ証券取引所およびナショナル証券取引所上場)の過半数の株式を取得し、Accelはシーエーシーの連結子会社に。

・2013年ベネッセホールディングスからInOpen Technologies社は第三者割当増資を実施。

・2013年JAFCO Asiaはソーシャルメディアマーケティングツールを提供するunmetric社へNexus Venture Partnersと共に$5.5 Millionを出資。

・2013年ネットプライスドットコムの100%子会社であるBeenosは、インドにおいてオンライン決済事業「Citrus」を手がけるCitrus Payment Solutions Pvt. Ltd.の持株会社であるシンガポールCitrus Payment Solutions Pte. Ltd.にデジタルガレージの子会社でオンライン決済事業を担うecontext Asia Limitedなどと共同で出資。

・2013年電通はインドのデジタル広告エージェンシーwebchutneyを子会社化。

・2013年ソフトバンク社はSnapeal社へ$75 Millionを出資。


■個人的に注目しているインド発のテック系サービス

unicommerce(中小企業向け在庫管理システム)

freshdesk(世界中で使われはじめているカスタマーサポートツール)

Knowlarity(中小企業向けの安価な電話通信系クラウドサービス)

HOUSING(地図から探せる物件情報サービス)

Airpod(空気を動力とする自動車)

Delhivery(Eコマース企業向けロジスティクスプロバイダー)

Foodpanda(出前注文サービス)

way2sms(フリーSMSサービス)

Gecko(ジェスチャーに合わせてスマホと連動する小型万能ガジェット)


■雑感

さて、記事としてはここまでなのですが、書き出してみて思ったのは、やっぱりインドのテック系ベンチャーの話はすごく面白いなぁということ。「テック系ベンチャー」ってだけでも興味の対象であるのだけれど(でも実は国産の方はあまりよく知らない)、そこにわざわざインドってつけるのは、インドがまだ発展途上の国だからかな。日本に比べて産業インフラが整っていない生活しにくい国にも関わらず、IT関連サービスは意外と進んでいるんだと、インドに来て驚いた覚えがある。

例えば、インドに来たばかりのころにタクシーを利用しようとしたら、時間は守ってくれないし、道は知らないし、金額は後から釣り上げようとするし酷かった。けれど、Olacabsというインドのベンチャーが提供しているタクシー配車サービス(インド版Uberかな)を使ったら、携帯アプリで簡単に予約できて、時間も厳守で、メーター使ってくれて、サービスもよくて、領収書も精算後に自動的にメールに送られるようになっていて、すごく感激した覚えがある。これ以外にも感激したサービスは少なくない。これが日本や他の先進国だったらそれほど感激しなかったかもしれないが、インドという場所だから尚更だったと思う。例え「本をネットで買う」という日本では当たり前のことでも、インドでそれが出来るというのは本当に素晴らしいことなのだ。本屋なんて大きな街でも数える程度にしかないから、オートリキシャやバスで全身砂まみれになり、排気ガスで喉や目を痛めながら、往復数時間かけて行くことはざらだった(たった数百円の本のために!)。それがECサイトによって一瞬で済むようになる。明らかにそれは生活を向上させている。

ところで、インドのITサービスは、基本はやはり米国のサービスをコピーしたものが多い。けれど、まったく同じものを作ってはインドでうまくいかない。文化や生活背景・通信インフラの悪さ・ロジスティクスの未整備・クレジットカードの普及率の低さ(=課金の仕組み)などを考慮して、現地に最適化しなければならない。これは先進国でサービスを広めるのとは違った難しさがあるに違いないだろう。だからアイディアはコピーといえども、それを実行する環境が異なるならば、それは非常にイノベイティブだし、市場の開拓者だとも思える。そしてインドのようなビジネスがやりにくい環境(発展途上国)で成功すれば、他の発展途上国でそれを横展開できるというダイナミズムもある。先進国から途上国へコピーする流れが、途上国から途上国へコピーしていく流れに変わるのだ。面白い時代だと思う。

今インドには米国を中心として世界中の金融機関やVCが投資を進めている。億単位の資金調達もざらだし、投資を受けるベンチャーの母数も投資額の総計も、日本よりインドの方が多いはずだ。何年か前の中国と同じような状況だろう。それをマネーゲームと呼ぶ人たちもいるが、それによってインドにお金が集まり事業が効率化され、それに押されるように周辺インフラも整備されて、最終的にこの国の人々の生活を向上させることに繋がればそれは素晴らしいことだなぁと思う(ちなみにIT分野だけでなく、インドの場合はメディカル・エナジー・ヘルスケアという様々な分野に今世界からお金が集まってきている)。インドは今でもすごく素敵な国だけれど、暮らしにくさが改善できればもっと魅力的な国になると思うんだよね。


ーーー

長くなってしまいましたが(自分でもびっくり!)、上記のデータでここ間違っているよ!とか転載したいんだけど!とかありましたら、コメント欄かメールの

lilyuki0501 @じーめーるどっとこむ(←スパム対策でひらがなにしています)

まで連絡いただければと思います(ちなみに参照したのは普段読んでいる複数のインドのテック系メディアが中心ですが、多すぎるので記載しません)。

ーーー

↓↓Twitterやってます。
http://twitter.com/yukanon

↓↓ブログランキングに参加中。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

※【満員御礼!】以下のイベントは終了しました。来てくださった方々、本当にありがとうございました!


P1060398

↑卒業式の時の写真。サリーを着ました。

ーー

久しぶりの更新です。ブログ、一回勢いを止めてしまうと駄目ですね。あっという間に時間が経ってしまいました。前回のエントリーが、大学の最終試験前だったのですが、試験は随分と前に終わり、インドから日本に帰国してもう1ヶ月が経ってしまいました。

私はというと、随分前から決まりかけていた今後の進路を方向転換してしまったので、今はもう少し日本にいて、インドに戻るタイミングをうかがっているところです。一か月も日本にいると、もうすっかり日本の生活に慣れてしまって、インドにいたことが遠い夢の出来事であったような、そんな感覚にふと襲われる時があります。日本の友人達と遊びまわったりするのは楽しいし、何のストレスなく生活できるし、日本食は何を食べても美味しいし、良い事ずくめなのですが、早くインドに戻りたいなと思ってしまう自分がいます。

さて実は明日(7月28日の日曜日)、友人の@mohidekiこと太田君とこんなイベントをするのです。(このブログを読んでいる方は太田君のことを知っている人が多いと思いますが、知らない方は彼のプロフィールページを読んでみて下さい。何か圧倒されますよ。)

『インドの大学留学生活って? ~IT都市バンガロールでの3年間』
Facebookページはこちら。イベント紹介ページはこちら

はい、インドの大学留学生活の話を話したいと思います。インドの大学留学を振り返って、楽しかったこと、辛かったこと、驚いたこと、困ったこと、良かったこと、悪かったこと…とにかく溢れ出てくる思い出や感情を話し切りたいなと。

自分のTwitterやFacebookページでは告知を随分前からしていたのですが、すっかりブログでの告知が遅れてしまいました。40名の定員ですでに50名の方から参加表明頂いているのですが、キャンセルなどもあるかもしれないので、一応募集は締め切らないつもりです。当日参加したい方がいましたら、こちらから申し込みください。  
 

P1030607
↑大学の校舎の写真。この校舎にも、あと数週間でお別れ。

ーー

ブログの更新が随分と遅れてしまいました。明日14日から実は試験期間となり、今は追い込みの時期でございます…。この試験が終われば晴れて卒業!ということで、絶対に単位を落とすわけにはいかないのです(これまでこちらの大学で単位を落としたことはないのだけれど、まぁ最後まで気を緩めちゃいけないということで…)。

実は数ヶ月前から「卒業時期は例年通りだと4月上旬で、その後すぐに日本に帰国予定!」と友人・知人には伝えてしまっていたのですが、 この通り5月中旬になった今でもインドに滞在しており、そしてこれから試験期間という状況なのです(涙)。

ただ卒業時期が例年より一か月半遅れることとなった理由は、私個人の問題ではなく(苦笑)、前期にストライキの関係でシラバスが終わらないというトラブルがあり試験が延期され、その流れでその後の長期休暇と新学期が五月雨式に延期されることとなり、卒業時期もずれ込んだという訳です(これ、どこかで帳尻合わせなくていいのだろうか…)。

ということで(明後日から試験期間ということで)引き続きブログはお休み予定です。試験は2週間ほど続き、それが終わると同時に卒業して、今度は所用でデリーちかくのグルガオンという所にしばらく滞在します。グルガオン滞在日程は5月30日から6月12日までです(デリーNCR在住の方、是非情報交換などさせて頂ければ!メールアドレスは lilyuki0501@じーめーる です。←迷惑メール対策なのでアルファベットに変えてください)。そしてその後は、ついに日本に帰国します!帰国後の予定・進路についてはまた後日ブログ上で報告しますが、インドに戻ってくるのはほぼ確定ですね。時期は未定ですが。友人やお世話になった方々には詳細を別途メールさせて頂きますまでお待ちください。

それではまた。試験頑張ろ…。(※試験期間中はメールやブログのコメント等の返信が遅れる可能性大です、すみません…。)


  ↓↓ブログランキングに参加中。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ


つい最近まで私の住むカルナタカ州のお隣、ケララ州で働いていらっしゃった  @yanonanone こと知り合いの矢野さんが最近Kindle本を出版されたということで、さっそく読んでみた!

インドに行くなら草食系な南インドに行こう! 地球の歩き方にあまり載ってない、もう一つのインドインドに行くなら草食系な南インドに行こう! 地球の歩き方にあまり載ってない、もう一つのインド [Kindle版]
著者:矢野文宏
出版:やのなのね出版
(2013-04-04)

目次はこんな感じ↓
ーー
1. どんな背景でインドにいくことになったのか?
2. インドに行く前のイメージと、実際に行ってみての変化
3. 草食系インド人とは?
4. 1章)南インドってどんな感じ?
5. インド語ってあるの?
6. インドの宗教はどうなってるの?
7. カースト制度って今もあるの?
8. ITと言えばインドなの?
9. 注意したいインド人のジェスチャー
10. インドと言えばカレー? ミールスです。
11. 南インドで食べられるもの
12. 南インドで食べられるカレー味の何か
13. 治安とインフラ
14. トリバンドラムのゴミ問題
15. インドで買える日用品のレベルは?
16. インドで家賃2万円の2LDKマンションってどんな感じ?
17. トリバンドラムの家賃事情
18. トリバンドラムの生活費はどのくらい?
19. インドに住んでみての感想
20. 2章) 南インドでこんな所に行ってみた
21. 南インド「への」&「での」足を確保せよ!
22. トリバンドラム市内移動の足、バスにのってみよう
23. 南インドでよく見かける男の服・ルンギ(ドーティ)とは?
24. 2兆円のお宝が出て有名になったヒンズー寺院と巡礼方法(ヒンズー教徒以外訪問不可)
25. トリバンドラムの宮殿に眠る財宝とは?
26. トリバンドラムの街歩き
27. 南インド最大の観光資源・バックウォーターツアーってどんな感じ?
28. トリバンドラムでオーナムの行進を観る
29. オーナムの参加者 変な奴ら編
30. オーナム ビフォア&アフター比較編
31. オーナム まともな山車編
32. バンガロールの街をオートリキシャで移動してみた
33. バンガロールで一番イケてるショッピングモールに行ってきた
34. バンガロールの日本食レストラン 播磨
35. 最近出来たバンガロールメトロ、でも駅数はまだまだ不足
36. バンガロールでのメトロの乗り方
37. チェンナイに日本人街を作ろう!
38. チェンナイのマヒンドラワールドシティとは?
39. 日本人街(英語名、オメガプロジェクト)の場所、特定!!
40. 日本人街と本気の原野商法
41. 南インドの観光で注意して欲しいこと
42. 3章) 南インドの医療レベル
43. ほぼ同時に起きた日本のレバ刺しとケララのシュワルマ禁止
44. テクノパーク内飲食店で19件中18件が衛生検査不合格、エンジニアの健康危機も
45. 黒判定翌日のフードコート
46. インドでお腹を下して病院に行ってきた
47. インドの病院で気がついた医者の診療に対する姿勢
48. インドの歯医者って大丈夫?
49. 根治療での気づき(2011年4月から6月位)
50. インドで健康診断を受けてみた
51. インドで抜歯(2012年5月)
52. 歯が相当マズイことになっていたらしい(2012年4月末)
53. インドでのインプラントについて
54. インプラント完了!! (ケアなどで2012年12月位から、最終は2013年2月中旬)
55. インドの医療関連まとめ
56. 4章) インド人の給料はどの位?
57. インド人の労働姿勢と、インドでの日本人の給与体系
58. もしもインドでIT起業をしたくなったら・・
59. 会社設立までの流れ
60. 日本出国から全部まとめるといくら?
61. IT起業まとめ
62. インドで物を売るときに考えるべきこと
63. インドで起業する時に考えるべきこと
64. お知らせ チェンナイの特許申請に強みのある会社
65. あとがき
ーー
 
矢野さんのこの本、カバー範囲広っ(笑)!

カーストやカレー、南インドの観光の話から始まるので、所謂インドの一般的なイメージを掘り下げた本かと思いきや、矢野さんがインドで住んでいた部屋の写真があったり、インドの歯医者での根治療やインプラントをした経験談があったり(私もインドの歯医者は結構いいと思う。こちらで記事にした。)、そしてなぜかインドでの起業の仕方まで入っているという…。

でも、全体的に言えるのは「すごくリアルな今のインドを感じられる本」だなぁと。そしていい意味で文章が軽い。読みやすい。私もインドに来る前に色々インド関係の本は読んでみたけれど、インドの多民族・多宗教・多文化の背景が反映された内容盛りだくさんの本て読んでて疲れちゃうし、実際インドの生活に役だったかというと「?」なのよね。

インドにこれから住むぞ!っていう人は、もっと「普通な」インドの生活情報が欲しいと(特に駐在員ではなく、現地採用や留学生の人達)。そういう人向けのインド本って何故かとても少ないので、Kindleで300円しない金額でさくっと読めるのは素晴らしい。

本のサブタイトルにもあるように、「地球の歩き方にあまり載ってない、もう一つのインド」というのは、その通りだなぁと。あぁ、でも「インドに行くなら草食系な南インドに行こう!」を本のタイトルにされた理由は謎(笑)。(南インドが草食系かどうかは置いておいて)南インドにフォーカスした本って少ないから、そこはよいかも。そういえば、北インドと南インドを経験した日本人の方に話を聞くと何故か皆「南インドの方がいいです、好きです」と言う。私は北インドで長期間生活した経験ないからわからないけれど。

さて、この著者の矢野さんだが、以前インドでお会いしたことがあるが、日本で私立校英語教師→インド企業で通翻訳という稀な経験も伴ってか非常にお話が面白かった。最近では、Web上で執筆活動も行なっているようだがこちらも面白いので紹介↓(英語ネタ中心)。

 矢野 文宏 (fumihiro yano) 記事一覧 | みんなの英語ひろば


↓↓ブログランキングに参加中。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ


BT


以前「Magzter」という電子マガジンプラットフォームを利用している話をこちらのエントリー書いた。そこで「business today」という日本でいう日経ビジネス的な雑誌の特集で組まれた、インドのベンチャー企業&起業家特集があったので今回はその話を。

この特集では比較的設立年数が浅く(約3年以内)、様々な分野(ECommerce・ソーシャルメディア・テクノロジー・ヘルスケア・バイオテック等)で活躍するインド起業家15人の起業ストーリー紹介されていた。全部ではないけれど、以下簡単にそのビジネス内容を紹介してみる。

ーー

Tzinga(栄養ドリンクの販売)
 …これどこのスーパーでも見かける。デザインもスタイリッシュで、レッドブルよりお手頃価格の25ルピー。でも味は個人的には好きになれない。

Emart Solutions India(企業向けEコマースプラットフォームの開発・販売・運営)
 …インドに来て驚いたのはEコマースサイトの多さや充実度、そしてそれぞれのサービスの高さ。こういう企業がその後ろを支えているのかなぁと。

Hatti Kaapi(南インドのフィルターコーヒーの店舗販売)
 …インドと言えばティー(チャイ)のイメージがあるが南インドはコーヒーをよく飲むことで有名だ。バンガロールにも店舗があるようなので、このコーヒーも是非試したみたい(一杯たった8ルピーだとか)。

Edutor Technologies(教科書データ・教育コンテンツ入りのタブレット及びソフトウェア開発&販売)
 …現在約20の学校と予備校で約4000人の生徒に使用されているようだ。これが今年は3、4万人まで増える予定と。この分野個人的に興味のある分野なので今後もチェックしていきたいところ。

Aurus Network(企業や教育機関向けの教育ビデオコンテンツの制作・通信サポート)
 …インドの酷い通信環境にも耐えうる、動画のストリーミングプラットフォームも提供しているよう。

Mitra Biotech(バイオテクノロジー及び癌の調査・研究)
 …それぞれのがん患者に合う最適な薬を7日間で調査・分析すると。一回あたり600USドル。

Pixpa(簡単にWebサイトを作れるサービスの提供)
 …HTMLなどがわからなくても、WebサイトやEコマースサイトが簡単に作れるサービス。似たようなサービスは多いが、ここは特に写真を大きく使ったサイトを構築したい人(カメラマン・小売業者など)をターゲットにしているよう。

peel-works(営業や販売員のマネージメントシステムの開発・販売)
 …元ユニリーバに勤めていた人が始めたスタートアップ。ユニリーバ・Tata Sky・Lakmeなど大企業が既に顧客になっているとか。

・Navigene Genetic Science(新生児の遺伝子を検査し病気の早期発見・治療を促す)
 …遺伝子の採取は尿から行い、2・3日で結果が出るそうな。約2%の新生児の遺伝子に異常が見つかり、治療を促すらしい。素人目でも伸びそうだなと感じる分野。

Mind Tickle(社内向けのEラーニングシステムの開発・販売)
 …Eラーニングシステムということだがゲーム性があるという所が特徴のよう(クイズなど)。特に新しい従業員が企業に慣れるためのオリエンテーション・トレーニングに使われることが多いよう。

Glocal health systems(地方・郊外での病院の設立・運営)
 …現在は全部で5つの病院を運営しているらしいが、政府からの支援を受け患者が支払う金額はごく僅かなものらしい(条件により無料だとか)。インドの全人口の7割は適切な治療が受けられる病院が近くにないらしいので今後も是非拡大してもらいたい。

Cocoberry(フローズンヨーグルトアイスの販売)
 …インド全土約50店舗でフローズンヨーグルトアイスを販売していると。大・中都市には進出しているようなのに何故かバンガロールにはまだのようでまだ食べてみたことがない。残念。

↑上記の各リンク先は商品紹介サイトもしくは企業サイトを貼ってあるのでもし興味があれば訪問してみてください。詳しい内容を読みたかったらこちらのサイト上で電子マガジンがインドに限らず購入できるのでどうぞ。(一冊53ルピー)上記はサービス中心で紹介したけれど、電子マガジンの方では起業家の起業前後のストーリーがもっと読めます。

ーー

15企業のうちいくつかピックアップして紹介しようとしていたのだが、結局ほとんど紹介してしまった。まぁ、いいか。軽く調べてみただけだけれど、やっぱりインドのスタートアップ事情は面白いなぁ。


  ↓↓ブログランキングに参加中。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ


まったく興味のそそらないタイトルで、そのまま読者の方がスルーしてしまうのではないかと想像するが書いておく。 こういう商品紹介のエントリーってあんまり書くつもりなかったのだけど、これはインドにいる日本人に是非共有しておきたく(大袈裟)。


画像1

↑この薬が今日の題材。かかとがスベスベになる塗り薬。7種類のハーブを使用しているとか。もちろんインドで見つけた。いや、見つけたというより、デリー在住の日本人の方のブログ(こちら)を読んで気になっていたのだが、たまたま近くのスーパーで発見し(百円しないくらいで安かったこともあり)試しに買ってみることにしたのだった。

これがすごくよかった。私のかかとは長年(たぶん中学生ぐらいから)季節を問わずカサカサしていて硬く、日本でも色々な保湿クリームやかかと専用のやすり等も使ってみたのだが、どうしようもなかった。そして母親のかかとはもっとカサカサだったので、遺伝なのかなぁと半ば諦めていた。

でもこのかかとクリームはたった一回で効果を実感(←すごくステマっぽい。笑)。まだ数日しか続けて使用していないが、すでに自分のかかとではないみたいだ。ハーブが効いたのかなぁ? 可愛くも美味しくもないお土産だが、母に大量購入していくこと決定。絶対に喜んでもらえると今から確信している。

これまでインドの薬・薬品・化粧品って何となくあまり信用していなかったので、日本から持ってきたものを使うことがほとんどだったのだけれど、これをキッカケにもっと色々試したくなった(すでにインド3年目だけどね。笑) 折角だし以前日本人の知人から強くお薦めされたインドの高級アーユルヴェーダ化粧品の「KAMA」や「Forest Essentials」を買ってみようかなぁ。



↓↓ブログランキングに参加中。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ


P1060022

只今試験期間中…、しかも今回がインドの学生生活最後の試験ということで、中々ブログを書く時間がとれないのだが、今回も写真を中心にさくっと書くよっと。

少し前にバンガロール市街地から約60kmほど(バスで約1時間半)で行けるナンディーヒルズ(Nandi Hills)に行って来た。大学の友人+αでミニバスを貸しきって。あまり期待して行かなかったというのもあるけれど、想像以上によい場所だった!(観光名所が全然ないバンガロールなのに!前から知っていれば日本人の友人が遊びに来てくれた時に連れて行ったのになぁ。)

P1060024
↑朝日を見たのだが、これがすごくお薦め。丘の頂上までバスや車で登れるので、まったく疲れない。しかし実は到着する前に一悶着が。予定の時間を一時間超えても予約した車が到着しなかった!電話したらお決まりの「アイムカミング!2ミニッツ!」と言われたけれど、明らかに今起きた声(笑)。それから40分後にちゃんと来て、朝日も登り切る前に拝めたのでまあいいけれど。

P1060029
↑朝日が上り終わると、雲で隠れていた下の景色がゆっくり顔を覗かせる。これがとっても綺麗!真正面に見える、別の丘の頂上が雲から少しだけ見え隠れしていてラピュタみたい。

IMG_3701
↑もう少し全体が見えてきた所。バンガロールは大気汚染が酷いけれど、ここは本当に空気が澄んでいて「空気が美味しい」とはこういうことを言うのか!と思ったり。この時期は冬だったので、丘の上はとても冷えた。しかし私が靴下2枚、セーターにジャケットを着て震えている横でインド人の友人はサンダルにTシャツだった!恐るべし。

IMG_3656
↑上の写真とは関係ないが、丘の上には有料と無料のトイレがある(それほどこの2箇所は離れていない)。しかし激しく有料の方をお勧めする。有料のトイレがあることを知らずに、始め無料のトイレに行ってしまったが、これまで人生で経験したトイレの中でぶっちぎりナンバーワンの汚さだった…。有料の方は確か一回数ルピーだったかと。こちらは清掃が行き届いていて天国だった(しかしそれでも個室にそれぞれドアはついていないので注意。もちろんトイレ自体で男女は別だが)。

P1060046
↑バンガロール市街地はどこもかしこも人や建物が集まりゴミゴミした感じがするが、この丘の周りはまだそこまで開発が進んでいるという感じでなく緑も見え、ほっとする景色が広がる。

IMG_3664
↑写真は撮り忘れたのだが、少しだけ歩いた先に、ヒンドゥーの小さなお寺があったり、木の遊具がある公園があったりもする。遅めの朝食は持参して皆で食べた。家族連れだとより楽しめるだろうなぁ。丘の上はしっかり清掃されており、ここはインドか!?と思うほど綺麗。あ、でも野猿に注意。私の友人はバナナ食べようとバッグから取り出した瞬間取られていた。

Nandi Hills に関する詳しい情報はこちらから。開場時間、入場料金、地図などの情報あり。バンガロールに住んでいる人は是非行ってみるとよいかと(その際は是非朝日を見に行って!)


↓↓ブログランキングに参加中。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ

このページのトップヘ