私とインドの365日

2010年からインド・バンガロールにある大学に留学し、2013年に卒業。

2013年01月

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オートリキシャ(自動三輪車)に乗る時に厄介なのが第一に値段交渉だが
その次に厄介なのがドライバーが道を知らないにも関わらず、まるで知って
いるかのように「No problem」と言うことだ。その結果途中で道に迷って
時間を大幅にロスしてしまうことがある。

彼ら自身も、客を逃したくないという気持ちと、これまでの経験の自負が
あり、まったくもって悪気はないのだから責められないのだが、急いでいる
時には怒りたくなってしまうこともある。しかし「インドの生活では可能な
限り怒らない、文化も人もありのままに受け入れていきたい」と思っている
ので、怒るような出来事が起こらないために自分でも意識している。

その中オートリキシャの乗車時にあると便利なものがある。GPSの地図機能
がついたスマホである。GPSは完全に正確な物ではないが、ちゃんと目的地
の方に向かっているかとか、全体の距離のどのくらいの割合まで走ったか
とか、方向が途中で変わっていないかなどが確認できる。

このおかげで初めて行く場所にオートリキシャを利用するときにも
「この道でちゃんと合っているのかな?待ち合わせに間に合わなかったら
どうしよう。」という不安に思うことが、ほぼなくなった。お薦めである。


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この間アフリカからの留学生2人(ケニア人とウガンダ人)とランチを
一緒にしていた時に、どんな流れだったか忘れたが「インドの好きな部分
と好きじゃない部分」の話になった。

インドの好きじゃない部分という話では「どこもかしこも汚い。街中ゴミ
で溢れている。」ということを言っていた。私もそれには同意見であった
と同時にアフリカから来た人から見てもインドの街って衛生面に問題が
あるのかと知った。それから「ディンドゥー教の寺や神様の彫像は見た
目が怖い」と言っていた(ちなみに彼らはキリスト教徒)。私はその点
はあまり気にならず。

インドの好きな部分という話では「食べ物や料理の種類(選択肢)が多い」
と言っていたのが意外だった。個人的にインド料理は好きなのだが、インド
はインド料理ばかり(香辛料系で皆似た味に思えるという意味で)日本に
比べると食の選択肢が限られているように思えていたので…。彼らが言うに
は、彼らの国ではレストランや大衆食堂に入っても、インドのそれに比べて
圧倒的に品数が少ないらしい。そもそもインドみたいにあっちにもこっち
にも食べる場所があるわけではないようだ。インドにパン屋が多いのにも
驚いたらしい。そういう意味でインドは便利だと言っていた。

それからファーストフード店が多いのも嬉しいと。例えば彼らの国には
マクドナルドはなくインドで初めて目にしたと。いつもハリウッド映画で
マクドナルドを目にしていたので、ずっと食べてみたいと憧れていたら
しい。記念写真も撮ったと言っていた。

それから、彼らはさらっと言っていたが私にとっては強烈だったのがお米
の話。「インドのお米はいい。買った時に砂利や虫などがあまり混ざって
いない。御飯を炊く前に取り分けなくていい」と。そんなこと考えもしな
かったな…。

あと、インドは平和で素晴らしいとも言っていた。彼らの国じゃ治安が
悪くて例え男でも日が暮れたら一人で歩けないらしい。インドは夜出歩く
のも怖くないと。私はインドは治安の悪いな…と思うことが多かったのだ
が(この辺のエントリで書いた)彼らから見ればずっと良いということか。

私もインドの好きな部分・好きじゃない部分があるが、日本人の私の視点
と彼らの視点は随分異なっていたので興味深かった。私にとっての回答は
また別のエントリーで書くことにしよう。今度は他の国からの留学生にも
聞いてみたいな。


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今回はちょっと小ネタ。「インドのペットボトルでの飲み方。」インド
に来たことがある人はすぐに気づくだろうな、これ。

日本だとペットボトルで飲む時には、ペットボトルの口に自分の口を
当てて飲む。これ当然。が、しかしインド人はこれをしない。顔を上げ
口を開いて、ペットボトルを付けないようにしながら、上から流し込む。

理由はわからない。インド人の友人一人に聞いたら「ペットボトルは
皆で共有して飲むことが多いし、その時だれかが口を付けたペット
ボトルは気持ち悪いでしょ。」と言っていた。他の子は「私はノンベジ
だから、自分の口の付けたペットボトルはベジの子に渡せなくなっちゃ
うじゃない。」と言っていた。両方納得がいく。けど、もっと合理的な
理由(インドは年間を通して暑い地域が多く雑菌が生まれやすいから、
それを繁殖させないように)とかそういう理由もありそう。

でも、ペットボトルを共有しなくても(自分だけで飲むだけでも)皆
口つけてないけどね。そして自分もペットボトルに口を付けて飲む
ことがなくなった。確かにこっちの方が衛生的だしね。炭酸飲む時
は、量に気をつけないと「グォフォッーーー」ってなるけど。


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Twitterでフォローしているインド在住の方が以前紹介していたサイト
なのだが、これがとっても素敵。

「Fotowala」
http://www.fotowala.in/

このWebサイトではインドの様々な地域・宗教・コミュニティーに沿った
結婚式の写真が見ることができる。いやぁ、写真がどれも綺麗でウットリ
してしまう…(おかしいな、本当はウットリ見てる暇ないはずなんだが)。

宝石箱をひっくり返したようなゴージャスさと、この世のすべての綺麗な
色を散りばめた美しさが同居している。すごく結婚したくなる(もちろん
そんな予定なし)。実はインドに3年ちかくいるにも関わらず、まだ一度も
インドの結婚式にちゃんと参加したことがないので(ニアミスが何度も
あり…。知らない人の結婚式を覗きこんだことはあり)このサイトを見て、
絶対これは見なくては!と決意を新たにした。

個人的には、インドの宮殿(宮殿式ホテル?)での結婚式見てみたいな。この辺とかこんな感じの。誰か是非誘ってくださいまし。

そういえば以前ちらっと見た結婚式は、新郎新婦両方ともインド人でクリ
スチャンだったのだが、新郎はタキシード、新婦は赤いサリーに長くて白い
ベールを合わせていて、それが実にアンバランスで残念であった…。インドで
クリスチャン用のウェディングドレスって手に入りにくいのかなぁ。


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インド人と話していて頻繁に感じるのが「家族愛」である。
それは驚くほどに深い。

私の大学は地元から通う学生よりも、圧倒的に家族と離れて下宿している
学生が多いので、そういう学生は皆家族を恋しがっているようであるが、
家族との連絡をとる頻度が物凄く多くて驚く。

人にもよるかもしれないが、私の周りの友人はほとんどが「毎日」連絡を
取り合っている。中には一日三回朝昼晩と連絡を取り合う友人もいる。

ちなみに女の子だけでなく男の子でも毎日家族に連絡するのは珍しく
ないようだ。(日本であればマザコンだと思われてしまうだろうに。)
そんなに一体全体何を話すことがあるのだろうと不思議に思い、友人に

聞いてみたのだが、

「今日何したか全部話すよ。」

とのこと。つまり朝起きてから寝るまでしたことを全部話すらしい。

しかし、学生で大学に来て寮に住んでいるわけだから、毎日似たようなこと
ばかりである。新しい出会いや出来事なんて早々あるわけじゃない。

ただ友人たちが家族と話している時にぱぁっと顔が明るくなるのを見ると、
そういう家族の絆を大切にするインド文化は素敵だなと純粋に思う。

ちなみに私は週に1回両親と祖母にメールを送るようにしている。電話は
お金もかかるし何だか気恥ずかしくてする気になれず1年以上かけて
いないのだが、それをインド人の友人の友人に話したら驚愕され、厳しく
怒られ、電話するのを激しく急き立てられたのは言うまでもない。


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少し前の話だが、インドのチェンナイに住む日本人の友人がバンガロール
に来たので一緒に日本食料理屋に行ってランチを一緒にした。(↑写真は
その時食べたランチ)

彼は25歳だか26歳だが、インドで2年前に自分で起業していてインド人を
雇いインド企業とも取引をしている。ビジネスは順調そのもの。爽やかな
笑顔とさらっとした話し方とは対象的に凄いことをしでかす人だ。

その彼とランチをしていた時に、彼の会社の従業員の人も出張のため
偶々同席していた。そのインド人の彼だが見るからに素直で良い人そう
な印象を受けた(といっても30歳手前くらいなので私より年上)。

そして、彼はまったく空気を読まない人だった。私は久しぶりの友人と
の再会でキャッチアップしたい話が随分溜まっていたのだが、インド人の
彼は私達が日本語で話をしている最中に幾度となく会話を止めてくる。

「この料理は日本語で何といいますか?」
「この料理は何でできていますか?」
「これは味がしないけれど、何か付けるものはありませんか」
「御飯が余ったのでヨーグルトが欲しいです。(←インド通にしか伝わ
 らない話)」

など。もし日本人が逆の立場だったら、話を遮らないように大人しくして
いるところだが(一応社長の会食の席に同席しているわけだし)、そう
じゃないのがインド人らしい。しかし私は逆にそういうインド人の空気を
読まないところが基本的には大好きだ。私を含め日本人は空気を読み過ぎ
なところがあると思うし、それを時々窮屈に感じる。

ランチを一緒にした日本人の彼は、

「すみません、あいつ、本当に空気読まないところがあって。遮られて
しまって、あんまりゆっくり話できませんでしたね。」

と言っていたが、彼はそんな空気を読まない従業員をまったく叱っては
いなかった。叱る必要はないと思っているのだろう。それどころか、従業
員の彼の質問のたびにしっかり説明してあげていた。そんな空気を読ま
ない従業員の彼だが、とってもいい仕事をするのだとか(ただし監視と
タスクマネイジメントさえしてあげれば、とも)。まだインド人と一緒に
仕事をする機会は一度もないのだが、文化や慣習の違いから大変なことも
多いだろう容易に想像がつく。だが、彼ならそんな環境でもうまくやって
のけそうだと感じたランチであった。

ちなみに彼の会社のWebサイトはこちら。
SunX Intellectual Property Private Limited


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いつだったかも誰からだったかも覚えていないが、アメリカ・カルフォル
ニア州にシリコンバレーが形成されたのはその地の「気候」が大きな要因
の一つだと言っていた。実際に私も訪れたことがあるが、真っ青な青空と
Tシャツ1枚で過ごせるような温かい(でも暑すぎない)天気でとても過ご
しやすかった印象がある。

そしてインドのシリコンバレーと呼ばれるバンガロールも気候はとても
素晴らしい。インドと聞くと非常に暑い場所というイメージがあるが、
ここバンガロールは一年中、日本でいうと初夏の陽気が続く。一番暑い
時期でもクーラーは必要ないし(外は暑いが湿度が高くないので、建物の
中は扇風機くらいがちょうどいい。)一番寒い時期でもコートや
ジャケットなんて必要ない(日中はTシャツで、夜と朝は少し重ね着
くらいで十分だ。)

「気候が穏やかで一年を通して安定している」ということの素晴らしさを
ここに来て初めて知った。理由は大きく分けて2つ。

1つ目は気候によって気分や体調に影響を受けないということ。私は寒い
のが昔から大の苦手で、冬は体調をすぐ壊し、また生物の真理か睡眠時間
がどうしても長くなってしまう。暑すぎる日や寒すぎる日は出不精なり
がちだ。ここではそういうことがない。

2つ目は四季に合わせた服装を用意する必要がなく、収納場所を必要としな
いコンパクトでシンプルな生活が可能になること。四季に合わせたファッ
ションが楽しめる、という人も多いだろうが、私は別にそれはいいやと
思ってしまう(←女子失格)。

「気候が穏やかで一年を通して安定している」ことのデメリットとしては、
四季の食べ物が楽しめないことだろうか。デリーの方のツイートを見ている
と(デリーには冬があり、日本の冬と同じくらい寒くなる)栗・柿・白菜・
苺・蜜柑など、日本でいう秋や冬の食べ物を食べられていて羨ましく思う
(バンガロールでも手に入るかもしれないが、どこでもという訳にはいか
ない&高い)。四季の風景が見られないのがデメリットでは、とお思いに
なる方もいるだろうが、残念ながら花より団子な私ですので心配ご無用。

気候を考慮すると、バンガロールの大学にして本当によかった。インドの
他の地域ならば、気温40度超の中で授業も試験もざらだろうから。この
気候の素晴らしさを感じてしまうと、他のインドの地もしくは日本で
さえ(真夏や真冬に)帰るのが怖い。


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