インドと中国は、今後急発展する国としてよく比べられる。インドに
来る前、私は中国に行ったことがあり、中国の経済発展の場を目の
当たりし驚いたことがある。そしてインドでもそういう印象を得る
のだろうと思っていた。

が、しかし思い描いていたものとは随分様子が違っていた。私はインド
の大都市の一つであるバンガロールに身をおいているのだが、確かに
インドで生活をし始めた2年半前の当時と比べると、随分街は変わって
きている。当時はまだ市内にメトロはなかったし、辺鄙な場所にある
大学の周りに2年半前はこれだけのスーパーやモールはなかった。

しかし(中国と比べていたせいもあるかもしれないが)建築スピード
が遅い。非常に遅い。もっと工業団地とか、高速道路とか、高架鉄道
とかどんどん建てられていくイメージがあったが、素人目から見ても
遅すぎると感じる。聞いたところによると、メトロは完成予定時期
から3年遅れて完成し、しかもたったの5駅分の区間しかまだ運行を
開始していない。少数の住民の声を無視できない民主主義の弊害な
のか、インド人労働者の生産スピードの問題なのか、両方なのか…。
凄まじいスピードで、一気に成長していく中国とは随分と異なる。

ただ例えそうだとしても、バブルを知らない、失われた10年(もう
すでに20年?)を寂れた田舎で物心から過ごしてきた私にとっては
インドにいることはエキサイティングなことに変わりはない。建設
スピードが遅いと言っても、経済の変化を身を持って実感できるの
は素晴らしい経験だと思っている。「高度成長期」という言葉を
教科書ではなく目で見て感じる。ラッキーだと思う。


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