インドの教科書のお話。インドの大学では、新学期がはじまると担当
科目の各先生からシラバスに沿った教科書・参考書というのが生徒に
伝えられる。そして購入は大学内の文房具店(日本で言うと生協)か
町の本屋で各自で購入することとなる。(ちなみに希望する生徒のみ
で、図書館から毎回借りてきている人もいるが、半数ぐらいの生徒は
購入していると思う)

さて、その教科書なのだが、困ったことに答えが間違っていることが
とても多い。統計・会計・ファイナンス・税務など、数字を扱った
科目は必ず試験前に問題を沢山解いておく必要があるが、どうやって
も同じ答えが出ないので、友人や先生に聞きに行ってみると
「あ、これ答え違うね」ということが頻繁におこる。

はじめは自分の答えが間違っているものだと思い(普通はそうだろう、
答えが間違っているなんて、日本の教科書ではそうそう無いのだから)
何時間もかけて理解しようとしていた。問題の答えが間違っている
のなら、中には公式が間違っているものもある。これにはさすがに
笑ってしまった。

なので、教科書や参考書を使う時には、必ず1冊だけではなく数冊
利用して、教科書の公式や答えを常に疑いながら、勉強していく必要
がある。

それから小さなことではあるが、英語のグラマーがおかしかったり
スペリングミスというのも多い(英語が苦手な私でさえ気づくという
ことは、実際の間違いはもっと沢山あるのだろう)。

それから印刷の質があまりよくないので、よく「真っ白なページ」
「文字が二重に重なって読めないページ」「虫が一緒に印刷され
影が映しだされているページ」などあるので、購入の際には、中身の
確認が必要だったりする。

ということで、教科書一つとっても、突っ込みどころがあって
面白いインドなのである。


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