P1060176

↑写真はタイトルと関係ないけれど、レストランや食堂でお皿の代わりに使われるバナナの葉を売る少人たち。

少し前に日本人の友人が遊びに来てくれた(正しく言えば休暇中に観光で)。彼は20半ばだが18歳から中国に渡り現地の大学を卒業して、今も中国で働いている(トータルで中国生活は8年程らしい)。そんな彼がインドで10日間ほど観光をして「インドいいなぁ。インド人すごく好きだ」と言っていた。それを聞いて私も嬉しくなったのだが、その理由を聞いて「なるほどな」と思うことがあった。

私がインドという国や人を見た時、どうしても相対的に比べる対象は日本となる。もちろんインドの好きな場所は沢山あるが、それでもこれまで生まれ育った"住みやすい"日本と比べると劣って見えてしまう部分が沢山ある。けれど、彼の場合は中国で過ごしてきた期間が長いため、インドと比較する対象が日本だけではなく中国にもすることができる。

例えば、彼が言っていたのは「インド人は観光客相手に酷く騙す、とどの観光ガイドにも書いてあって身構えて来たけれど、そんなに酷くないですね。というか、インド人の騙し方ってストレートでわかりやすいんですよ。中国人の観光客の騙し方の方がもっと酷いですよ。すごく計算された頭のいい騙し方してきます。それに比べるとインド人の騙し方って一辺倒で、人柄が隠せていない。」という話。

他にも「インド人は中国人と比べると行儀がいい気がする。例えば列の割り込みも多少あるけれど、中国ほどじゃ全然ない。中国で人気のレストランやチケット売り場などに行くと割り込みが激しいので、列を強制的に作るためにロープが引いてあって、整備するスタッフが必ずいる。インドはそういうのはほとんど見かけなかった。」と言っていた。

この点には関しては、中国人ルームメイト達と過ごしていて、インド人よりもずっと割り込みが酷いなとは薄々気づいていた。でもそのルームメイト達はとても素直で思いやりがあって良い子たち。ただそういう性格は別にして、割り込み社会で生きてきたら、無感覚で割り込みしてしまうのかなぁ、と彼の話を聞いていて思った。彼も中国で長年過ごしてきて「割り込まないと割り込まれるから、自分も割り込むようになりましたよ。」と言っていたし。

彼は「短いインド旅行だったけれど、インド人のピュアでストレートな人柄と可愛い笑顔が印象的だった。」と言っていた。インドに来ると、インドのことをすごく好きになるか、すごく嫌いになるかどちらかだ、とよく言われるが、彼の場合は前者だったようで話を聞いていて私も嬉しくなった。

(補足:上記のように書くと彼が中国人のことを批判的しているように聞こえるかもしれないけれど、もちろん彼は中国人の好きな部分も沢山あると言っていた。好きじゃなきゃ10年近くも住めないしね。)


↓↓ブログランキングに参加中。
にほんブログ村 海外生活ブログ インド情報へ